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宮崎:さっき、先生がおっしゃったバスケットの「本当の面白さっていうもの」を、わからないで終っちゃう子の方が、多いのかもしれないね。だんだんつまらなくなって、やめてっちゃう訳だからね…それは、指導者にも問題があるかもしれないね。僕なんか中学からずっと40年近くバスケットをやってきて、まだ面白いもんね(笑)。
奥村:そこですよね、何がそう思わせるんでしょうね?
宮崎:う〜ん…そうですね、1人でできないことができるから。絶対自分の体力では勝てない相手に勝てるんですね。それが頭を使ったプレイとチームプレイで。だから僕なんか身長的にガードポジションが多いんですけど、目の前の相手を如何に騙してパスを出すか。絶対こいつにパスコースは読まれない、いつパスを出すかも分からせないことを考えますもんね。だから子供達にもボールは絶対両手で扱えって言ってます。片手だとね、投げる時にモーションがおきるから、そういうパスは読まれる。シュートするのか、パスをするのか、ドリブルに行くのか分からない…そうするには必ず両手でボールをコントロールしなきゃ駄目。まぁ、それはガードに関してのボールの扱いだけどね。それができるようになったら嬉しいもんね。逆に、そういうボールの扱いが出来る相手と当たって、パスカットした時なんて、もっと嬉しいもんね。
奥村&菅原:(わかる、わかると両者高笑い!)
宮崎:ふっ、お前のコース読んでやったぞ!ってね。いっつもドリブルで抜かれちゃう相手なんていうのは、そいつをよく観察して、クセを暴くのね。で、もって自分の見抜いたクセが本当に奴のクセなのか?っていうのも試す訳。クセを知ってるから先手打ってディフェンスである自分が動いてみると相手がひっかかってきたりしてね。相手の動きをいちいち封じ込めるようになったら、めっちゃくっちゃ嬉しいもんね。
奥村:ディフェンスのフェイクですね。
宮崎:そう、ディフェンスのフェイク。そんなふうにやっていくと別の面白さが出てくるんだよね。みんながみんな、そこまでいってくれればいいなぁとは思うけど、ただ背のちっこい奴がでっかい奴に勝てるとか、スピードの遅い子が速い子に勝てるとかっていうのが、チームプレイなら出来るの。1人でやったら絶対どこまでいっても速い子は速いの。でも28mのバスケットのコートの中でみんなでどうチームプレイするかなんだよね。だから小学校のお母さんなんかに言うのは、1人でやるスポーツは精神的に内にこもっちゃうか、かなり強くなっていくか…逆にそこまでいかないと、嫌になっちゃう。ところがチームプレイだと自分の居場所、自分の役割っていうのが、5人の中で見つけられたらOKなんですよ。それは社会に行っても通用するよって。
絶対会社に入ったら、みんな集団生活をするんだしね。会社に入ったり、組織に入るわけだから、その時に自分の居場所、役割を見つけられる奴は、その中で生きていける。だからチームプレイで自分に合った、体力に合った、能力に合ったプレイ、居場所が見つけられる奴は、これから先伸びる奴だって僕は思う。高校、大学に行って個人スポーツをやっても全然構わないけど、チームスポーツは続けて欲しいと思う。絶対それが社会人になって役立つから。1人のプレイっていうのは、自問自答を繰り返すわけですから、良いコーチに巡り会わない限り、そう簡単には伸びない。チームプレイやってると、ミスしたことは明らかに周りが見てもミスだから過ちを認めることが出来る。でも1人でやってると、時間とに戦いの場合はミスなのか成功なのか分からないもの。そう考えていくと、チームプレイを勧めるね、達成感があるもの。僕はバスケットが好きだから、バスケットは頭も使うよ、って言うの。バレーボールもサッカーも好きだけど、やっぱりバスケットが好き。俊敏な動きがあるしね。
菅原:僕も勝手に言うと、バスケットって流れがあって良いですよね。優勢、劣勢が瞬時に変わるし、その選手の動きも目で見てわかる。動きと得点が正比例の様な感じだし、動きの速度で雰囲気がガラッと変わったり…サッカーや、ラグビー好きだけれども、優勢の時はグラウンドの片方に、ずっと寄りっぱなしだけど、バスケの場合は24秒でケリつけなきゃならないっていう細かなルールがあって飽きさせなくって楽しい。ルールが難しいって言えばそれまでだけど、スポーツの中でもかなり完成度の高いスポーツだと思う。
宮崎:今、僕はね子供達にできるだけいろんなパスやシュートを教えようとしてるの。田臥みたいなトリッキーなパスとか、バックシュートとかミドルシュート、ステップインとかね。それが出来る出来ないは全く関係なく教えてるんだけど、それをずーっとやってると、どんな形でもゴールまで行ったら取り合えずシュートを打ってくるようになるんだよね。まぁ、いろんなコーチの考え方があるとは思うんだけど、僕はパスミスで終るんだったら、シュートミスで終われって言ってるから。迷って変なパス出すんだったら、迷って打てって言ってる。
菅原:今は教えてるから自分はやらないけど、自分も昔はそうだったなぁなんて思い出すし、そう言えば、監督いつも、そう言ってるもんね。「打たなきゃ入んないんだから、10本入れたきゃ最低10本は打たなきゃいけないんだから!」とかね。でも、子供達見てると中には打ちたくないんじゃないかなぁ〜っていうプレイをする子っているんだよね。
宮崎:考えてやってるんだろうね、結構利口な子はさ。ルールブックとかしっかり頭に入れてくる子はね。
菅原:練習中もずっとルールブック読んじゃってる子、いますよね。いるもの。あと、コーチに言われなきゃ動けない子、ディフェンスが目の前に来ないと攻撃を始めない子とか結構いるんだよね。それはなぜかって言うと、練習する時、いつも5対5だからだって。「あと、僕の攻撃はいつも右45度からなんです」ってこだわってる子も居ますからね。
一同:(笑)
奥村:パスは5回以上回してからじゃないとシュートは打たないとかね。
菅原:そういう子供達の試合を見てるとセットプレイを習ってきた子か、そうでないかってわかるよね。あー可哀相に、そういう教え方されてきたんだね、とか思っちゃう。初心者コースの子に多いかな。でも、中には経験者コースにもいるなぁ。僕が言った言葉や注意を「それ何?」みたいな顔して聞いてる人が。基本中の基本のことを、初めて聞いた風なんだよね。そっかー教わってないんだって思う。オールコートの3対2の練習やってて「何でバックコートでドリブルしてるんだ!」って怒鳴っても怒られてる意味が分からないらしいの。「早くパスを回してゴールに近づいてシュート打つ練習だから、ドリブルは意味が無い。無駄なんだ。」って教わってないんだよね。自分が今、何のために何を練習してるってのが、わかることができないの。
奥村:その傾向ってバスケットだけじゃなくって、いろんなことに当てはまるね。何のために自分が今、何をしてるかがわかってないってこと。分からないけど、やれといわれたから、ただやっている子とか。大人もそうだけど。
菅原:さっきの適材適所じゃないけど、監督が良いポジションを与えたのにも拘らず、自分が何やってるのか全くわかってない子供だね。
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