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奥村:奥村:やはり大きな課題は、管理・運営の機能と労力ですね。多くの団体に共通するんだろうけど、スポーツだけしかやってきていない者同士が、何かを始めても「お仲間チーム」になってしまって、それが実は個人の利権になるものだから、囲い込みみたいなことさえ起こる。で、マネジメントの能力も、マーケティング的な能力も、あるいは意識もないから、せっかくの気持ちやエネルギーが無駄になってしまうこともある。バスケットも中学・高校の昼休みも入れてしまえば、みんなかなり楽しんでいるから、底辺は意外に広いはず。
宮崎:そうだよね、実際。
奥村:にも関わらず、卓球を笑えないくらいマイナーなスポーツになってしまっている。もちろん、身体的なことでNBAのようなパフォーマンスにはならないんだけど。せっかくテレビ放送があっても、実況は特にアナウンサーがあまりにも勉強不足。「今日は○○選手、シュート入ってますねぇ。どれくらいでしょう」なんて。その「どれくらい」をピッと画面に出すのが仕事でしょう?今日は何本打って、何本入ったっていうデータはごく単純なプログラムで簡単に出せる時代。○○選手は親孝行で、とかタレントの誰それのファン、なんていらないから。ゲームを面白く見せる工夫以前の、基本的なことが何もなされていない。せつないくらい。
宮崎:やっぱりNBAとかスゴイよね。瞬時に画面上にデータとかグラフとか出てくるもんね。視覚的に楽しいよね。
奥村:日本でのプロ野球はメジャーかもしれないけど、放送はとてつもなくお粗末。○○が打ったら、打率や打点や興味のある数字じゃなくって、星座や好きな食べ物とか、くだらない情報が出てくる始末。すごく残念なんだけど、母国日本は「スポーツにまつわる知的なインフラが全く育っていない」と思う。スポーツは上手にマネジメントできれば、とてつもないエンターテインメントになる資産であり資源なのに。
宮崎:そうそう。これからはスポーツ経営学とかマネジメントだとか、要は面白さを客観的に伝えることをやらなきゃいけないいんじゃないかな。そのスポーツ自体はやったことない、知らない人でも、見ていて面白いとか、やってみたいと思えるようなね。今は協会同士の争いだとか、くだらないことに時間を費やしているみたいだけど、底辺を育てることって大事だよ。
奥村:ええ、スポーツをする人間の裾野…いちばんのポテンシャルとして子供達を育てなければいけないんですよ!ということは、きちんと指導できる人材が必要で、あわせて、正しくジャッジできる人間=審判が揃わないと、健全な成長になりにくいですね。
宮崎:サッカーは何ランクかに実力を分けて、上手く審判育成をしてると思う。最初に登録料払わせて、まずは資格もたせて、もっと上に行きた人はより厳しい基準で審査される。日本はバスケットボールに対して、全然熱心じゃないしね。選手には技術をちゃんと教え、審判にも正しいジャッジができるようにしないと、プレーする方も見る方も楽しくないもんね。正しく教える、育てるってことだよね。
奥村:日本は経済的に成功して、ゆとりがあるはずなのに、そこのところに生きた資金は配分されていないんだね。残念ですよね、バスケ好きにとってはさ。
菅原:僕自身は、バスケ好きを続けていられるのは、単にバスケはお金がからないっていうのがあるんですよね。他のスポーツに比べて安いんですよね。ゴルフも全部そろえるの大変だし、スキーもそうでしょ…最初にお金ってかかるじゃないですか!バスケはボールが目の前にあって、仲間がいれば、それ良いんだもん。そして、今それがこうやって地域の役に立てそうな感じで・・・もう言う事無いですね。
奥村:いや、菅原さんのバスケ好きは、安いからだけじゃないよ!宮崎さんもそうだけど、別に自分をバスケに駆り立てるものが。好き、はもちろん大切だけど、それに融合する何かがさ。本物のボランティアとしての意気、っていうのかな!
宮崎:うん。初めはね、自分でやっててプレイが、やることが楽しかったんだよね。例えば、さっきも言ったみたいに段々やってるうちに、バスケに対する見方が変わってくるんだよね。まず、自分でゴールをしたら楽しい→仲間とチームプレイするのが面白い→次に技術的に自分の中で相手をどうやったら騙せるかとか負かせるかとかができるようになって→自分ができるようになったら誰かに伝えたくなってね。そうなってくると、もう自分がやらなかったとしても、教え子達が楽しんでやっているのを見てる…それがまた楽しいのね。
だから、今までの経験、監督させてもらったことで有り難いのは、外からバスケットのプレイを見て、客観的な立場でもバスケットを楽しめるってことだろうな。だからといって、自分がプレイすることに興味がなくなったってことはなくって、今考えてるのは、40代以上のシニア大会をバスケットでやること!もちろん僕は出るよ。
...全11回終了。
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